SPEC 第一話

コメントを付けられては、答えねばなるまい。
ごめんなさい。仕事のカタが、今までつかなかったんです。
コメント嬉しかったです。

感想として、まあ、面白かったんじゃない?
普通のドラマとしては。

ただ、ケイゾクとしては、落第点です。

とにかく、野々村係長の演技がうますぎる。
いや、残りが下手すぎるのか。
作品全体を野々村が喰ってる。

特にひどいのがメインの二人。
両方共、乱暴なキャラを演じているので見分けがつかない。
女方に関して言えば、ワンカットごとに演技が変わっていて、
キャラに統一感がない。
急に媚を売るような顔になったと思えば、綺麗な気取った顔にもなる。
こういう、綺麗な顔が要らない仕事をして来なかったといえば、そうかも。

男の方も、なんか毒が足りない。
イカれている人ではないな。
設定上の違いもあるのだろうが、砂山を登るシーンには迫力に欠けていた。

また、最初から超能力を認めているというのも、大きな課題だ。
ケイゾクは一応物理の世界でトリックは出来上がっていた。
そのため、根本的なところでは刑事ドラマとして成り立っていた。
しかし、今回は刑事ドラマではない。
そのため、話としての納得感に欠け、まとまりが悪い。
また、ケイゾクと世界観を共有したために、ケイゾクの方にも影響が出てしまう。

ネタの使い方も、トリックのようであった。
トリックはネタの「小道具」を用意し、ケイゾクは人の「会話」が小気味良い。
そのネタの作り方も、ちょっと違和感があった。


ドラマとしたら面白い。オープニングから本編へのつながりも、粋だった。
変な商売根性もゴマすりもなく、久々に「ドラマ」を見ている気分になる。
だからこそ「今ひとつ」なのだ。

最後に彁さんへ答え。
私は、彼女はキャラに合っていないと思う。
柴田役のひとは、もともとそれに近い人柄であったと聞いている。
もともと演技派として売ってきたわけでもないので、
不適材不適所だったのだろう。
また、弱点も頭の良さが引き立つ弱点ではない。
気性の荒さは頭脳も役立てそうだが、生活力の無さは役立っていない感じがする。
「あの人は頭は良いんだけどねぇ・・・。」という声がいかにも聞こえてきそうなのがいいのだ。
そして前にも述べたが、今回の二人は組み合わせが悪い。
攻守、SMでうまくいくのであって、SSでは合わない。
そういうところから、粗が目立つのだと思う。


さて今日は第二話。どうなるのか。
今回思ったことが、実は罠だったら嫌だな。